2017年9月9日 (土)
横浜市青葉区あざみ野駅近く、ペンギンマークが目印のあざみ野矯正歯科、院長の横田です。
今回のブログでは、当院で主に早期治療に用いているリンガルアーチという装置のご紹介をいたします。
当院のホームページでも、お悩み別治療法のページで装置の名称はご紹介していますが、
今回のブログでは装置の写真もお見せしながら、より詳しくご紹介していきたいと思います。
まずは説明用の模型をご覧ください。
奥歯(通常、第一大臼歯)に、バンドという歯の大きさにぴったり合ったサイズの輪っかを装着します。
このバンドの側面に、STロックというバンドとワイヤーを接続する装置を取り付けます。
ワイヤーは直径0.9ミリのものが1本、歯の内側に沿う形でセットされます。
とてもシンプルな装置です。
歯を動かす場合には、このワイヤーにさらに細いワイヤーを取り付け、弱い力がかかる様にします。
次に、リンガルアーチの使用時期や使用目的についてご説明いたします。
リンガルアーチは、主に歯の生え変わりの時期に使用します。
前から数えて5番目の大人の歯(第二小臼歯)が、生え変わる前の子どもの歯(第二乳臼歯)よりも小さいことから、隙間ができます。この隙間のことを歯科用語でリーウェイスペースと呼びます。
通常この隙間は、奥歯(第一大臼歯)が前にずれてくることで埋まりますが、
リンガルアーチを入れておくことで隙間が埋まらないようにしておくことができます。
前歯に凸凹がある場合には、リーウェイスペースを利用して歯の凸凹を治すことができるため、
非常に有用だと言えます。
第二乳臼歯はおよそ11歳(個人差があります)で生え変わります。
この生え変わりの時期にのみリンガルアーチを装着することで使用期間をなるべく短くし、
効率よく治療を進めることができます。
リンガルアーチの上記以外の使用法として、歯列の拡大(主に奥歯)や歯列からはみ出た歯の配列も
行うことができます。
実際にお口の中に入った状態の写真をご覧ください。
メリット
・歯に固定する装置のため、装置の使用について患者さんの協力の必要がないこと
・装置はすべて金属製で、主に取り外しの装置に使われているプラスチックに比べて清潔であること
・歯に24時間力が加わることになるため、治療の効率が良いこと
・装置は歯の裏側に着くため、前から見ても装置が見えず、他人に気づかれないこと
デメリット
・装置周りをよく磨かないとむし歯や歯肉炎になりやすいこと
・装置にくっつきやすい食べ物(フーセンガムやキャラメルなど)は注意が必要なこと
※当院における上記のデメリットを克服するための取り組み
・奥歯のバンドを装着する際にフッ素徐放性のあるグラスアイオノマーセメントを用いることで、
むし歯の発生リスクを低下させます。
・奥歯の生え変わりの時期にのみ使用することで、口腔内に装置がある期間がなるべく短くなるよう
にしています。これによりむし歯の発生リスクを低下させます。
・装置(奥歯のバンド以外)は毎回の治療の際に取り外し、清掃器具を用いて装置周りを入念に
清掃します。
・装置装着時には装置の説明と歯磨きの仕方を説明し、装置別の説明用リーフレットもお渡しする
ことで帰宅された後でも読み返して、理解が深まるようにしています。
歯の生え変わりの途中でも、生えてくる永久歯を正しい位置に誘導してあげて、正しい歯列の育成を行うことは重要だと考えられます。
お子様のお口の中を見て「永久歯の生える隙間がないな」「永久歯が変なところから出てきたな」と思われたら、早めに当院の無料相談をご利用ください。
当院は、東急田園都市線あざみ野駅から徒歩9分のところにある矯正歯科専門クリニックです。
周辺にコインパーキングが多数ありますので、たまプラーザや青葉台からも通いやすい環境です。
(クリニック滞在時間分は駐車料金をお支払いしますので、受付まで駐車チケットをお持ちください。)
歯並びの無料相談を随時受け付けております。
ご希望の方は、お電話かメールにてご連絡下さい。
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