2017年11月8日 (水)
横浜市青葉区あざみ野駅近く、ペンギンマークが目印のあざみ野矯正歯科、院長の横田です。
本日は犬歯の埋伏についてお話しさせていただきます。
犬歯は永久歯の前から数えて3番目に生えて来る(萌出と言います)、先端が尖った形をしている歯です。
犬歯の役割としては食べ物を噛み切る、ということだけでなく、下あごを横に動かす時に上下の犬歯が
擦れることで下顎の動きをサポートし、同時に横方向の力に弱い奥歯を守る役割も担っています。
このようにお口の中でとても重要な役割を担っている犬歯ですが、歯の生え変わりの時期に
うまく出てこれずに埋まってしまう(埋伏と言います)ことがあります。
文献によると、矯正治療を受ける患者さんの0.2〜2.3%に上の犬歯の埋伏が認められ、
これは全ての歯の中で最も高い頻度となっています。
以前は犬歯が生える時期については年齢と関係しているという考え方が一般的でしたが、
最近では上の犬歯は思春期性成長スパート中もしくはその前後1年くらいの間に生えることが
脊椎の成熟度と犬歯の萌出時期の関係を調べた報告からわかってきています。
この時期を過ぎても出てこない場合は埋伏歯として定義され、そのままにしておいても
出てこない可能性が非常に高いと考えられます。
犬歯が出てこないと、上に書いたような役割を果たすことができないばかりか、
犬歯の隣の前歯の歯の根を吸収することがあります。
こうなると最悪の場合は、前歯を抜歯しなくてはいけないことになります。
この様な事態になる前に適切な時期に治療を行えば、犬歯が正常に生えて来る
確率が高くなることが報告されています。
具体的な治療法は
乳犬歯の抜歯、ヘッドギアによる上顎大臼歯の後方移動、上顎の側方拡大
などが効果があったという報告があります。
また治療の時期については
◎歯の生え変わりの時期(混合歯列期)後半
◎思春期性成長スパート(男子で12歳くらいから、女子で10歳くらいから起こる身長が急激に伸びる 時期のこと)の完了前
◎犬歯の歯根の完成前
が良いと言われています。
この時期を過ぎると犬歯の萌出のために外科的な処置が必要になることが多くなります。
もし、歯の生え変わりの時期に片方だけ犬歯が出てきたのにもう片方がいつまでも出てこなかったり、
思春期性成長スパートを過ぎても犬歯が出てこない場合は、出来るだけ早く歯科医師の診察を受けて下さい。
当院は、東急田園都市線あざみ野駅から徒歩9分のところにある矯正歯科専門クリニックです。
周辺にコインパーキングが多数ありますので、たまプラーザや青葉台からも通いやすい環境です。
(クリニック滞在時間分は駐車料金をお支払いしますので、受付まで駐車チケットをお持ちください。)
歯並びの無料相談を随時受け付けております。
ご希望の方は、お電話かメールにてご連絡下さい。
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